26歳OL、正社員辞めました

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26歳OL、正社員やめました

契約社員って、実際どうなの?

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こんにちは、仕事をセーブしたくて1年間契約社員をしてみた、ヤマノカホ(@kaho_yamano)です。

結果、ヤマノの場合は1年という期間だけで見れば正解だったな、と思っています。

では、どうしてそう思うのか?というか、そもそも本当に正解なの?ただの強がりじゃないの?

という疑問が湧いてくるので、契約社員の“イメージと現実のギャップ”や“メリット・デメリット”をまとめていきます。

 

 

 

契約社員って…?

 

まず、ざっくりと正社員、契約社員、派遣社員のちがいを書いておきます。というのも、引越しでお世話になった不動産屋さんが、契約社員と派遣社員のちがいをわかっていなかったので…。

世の中的には、そんな人も結構いるのかな?と思ったので、念のために書いておきます。 

◇正社員とは…

会社に雇われる期間に期限がない雇用形態です。つまり、無期雇用ということ。契約の更新はナシで会社はずーっと雇う契約になっているので、懲戒解雇をされるようなトラブルを起こしたり、経営状況の悪化でリストラせざるを得なくなったりしない限り、仕事がなくなることはありません。仕事を離れるときは、基本的には自分から辞めるときだと思ってOK。だから、安定しているんですね。

 

◇契約社員とは…

会社に雇われる期間に期限がある雇用形態です。つまり、有期雇用ということ。3ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとなどで、都度契約を更新します。数年前に法律ができて、5年間同じ会社で働き続けた契約社員は、本人の希望があれば正社員(無期雇用)に必ず切り替えられる、というルールができました。だから、「最長3年間の勤務」みたいに法律に引っかからないように雇う会社もあります。

 

◇派遣社員とは…

直接の雇用元は人材派遣会社で、勤め先は派遣先企業、という働き方です。だから、お給料を払ってくれるのは、勤め先ではなくて派遣先になります。給与は多くの場合、時給制。派遣社員は契約社員以上に、必要な人数を確保するための“調整弁”の役割を果たしています。景気がいい時には勤め先がたくさんあって、景気が悪くなると勤め先が減ってしまう…。そんな環境下にある働き方です。(もちろん、契約社員も景気の調整弁となっています。契約社員の場合は、“更新されない”ということで、雇用関係を切られてしまいます。)ただ、派遣社員のなかには専門性の高さを活かして派遣社員として活躍している人もいます。この場合、待遇はとてもしっかりしています。

 上記の雇用形態の違いを考えるときに、絶対に勘違いをしてほしくないことがあります。それは、契約社員・派遣社員は正社員になれなかった人たち、と考えること。

契約社員・派遣社員のなかにも、能力が高い人はいます。

仕事とプライベートのバランスを考えたとき、個人によってピッタリな働き方が変わってくるんです。能力が高いからといって、必ずしもバリキャリで働きたいわけじゃない。能力だけじゃなく、自分に合った働き方・責任の重さ・裁量の大きさも基準にして選んでいるんです。

また、会社に縛られて動きにくくなることを“リスク”と思う人もいます。ヤマノ自身、流動性を確保したくて、最初から契約社員での仕事を探して就職をしたタイプです。

 

 

終業前、契約社員のイメージは…?

 

自分から契約社員を探していたとはいえ、契約社員に良いイメージを持っていたわけではありません。もともと持っていたイメージから、「イヤだな~」と思っていた部分もありました。

ヤマノが持ってた“契約社員”のイメージは、こんな感じ▼

◇ネガティブなもの

・不安定

・捨て駒

・給料が安い

・誰にでもできる仕事が多い

・能力が向上できないルーチンワークが中心

・将来につながらない

・社内での人権がない(意思を伝えられない、意見を言えない、アイデアを発信できない、裁量がない)

 

◇ポジティブなもの

・辞めやすい

・仕事がラク

・仕事第一じゃなくていい(私生活を大切にできる)

……まあ、ネガティブなイメージの方が多かったわけです。というか、一応3つポジティブなところを書きましたが、これも若干無理やりです。だって、正直に言うと“ラクな仕事”って飽きちゃうからキライなんですよね。

それに、辞めやすいってことは、替えが簡単に利くってことじゃないですか?ヤマノは自己顕示欲が強めなので、誰にでもできる仕事って本当は好きじゃないです。

それでも「辞めやすさ」と「私生活を大切にできること」を絶対叶えたかったので、契約社員での就職に踏み切りました。また、「辞めやすい」というイメージを持っていたので、「合わなかったら、とっとと辞めればいい」と思っていました。

 

 

就職後、契約社員の現実は…?

 

そして、上場企業に就職をしてみて。良い意味でイメージと違いました。

実際は、こんな感じ▼

◇イメージ通りなこと

・給料が安い

・辞めやすい

・仕事が(正社員よりは)ラク

・私生活を大切にできる

 

◇ちょっと違ったこと

・業務難易度的にできる人の絶対数が多い仕事(職種)が多い

・職種によっては能力向上が小さめなルーチンワーク

・将来につながるイメージをもてない職種もある

・職種によっては、ちょっと裁量大きめ

 

◇ギャップ

・能力差が明確に表れる仕事もある(誰にでもできる仕事ってワケじゃないのもある)

・明確にスキルを磨ける職種もある

・意思、意見、アイデアを聞いてくれる会社もある(人権はある)

 こんな感じですかね。ヤマノ的に嬉しいギャップがたくさんありました。ただ、社風と上司がヤマノに合っていた可能性が高いです。ヤマノは上司に可愛がられていたタイプなので、社内でも希望が通らない人も結構いました。こればっかりは、運ですね。

ただ、話を聞いてもらえるように、常に向上心は外に向けて発信していましたし、実際能力も磨いてきました。努力をまったくしないで話を聞いてもらっていたわけではありません。

 

ちなみに、「人権はある」と書きましたが、イヤな気持ちになることもありますよ。正社員のなかには、アシスタントというだけで下に見てくる人もいます。高圧的といいますか、命令を聞く道具として扱ってくるといいますか……

ただ、そういう人って、仕事ができないんですよね。アシスタントというだけで能力がないとみなしてる時点で、視野が狭いし、自分の価値観でしか物事を測れていない。自分と違うものを受容する能力が足りないんです。

そういう人と話していると、「この人、頭悪いな」って思います。そして、そういう人は社内のいろんなところでトラブルを起こしています。

一方で、「頭いいな」と思う正社員さんは、感謝の気持ちを示してくれるし、配慮もしてくれる。そして、実際にリーダーなどとして活躍されています。

そういう態度の違いで“他人の本質”が見えて、おもしろいですよ。気持ちよく人と関わる、というチカラは一番大切なんじゃないかな。 

……と、話が逸れましたが。入社後1年間のザックリな軌跡(笑)はこちらの記事に書いています▼

www.kaho-yamano.com

 

 

契約社員で学べたことは…?

 

ヤマノの場合は、ライティングスキルですね。Webライティングにおけるデータの見方が身についたのは大きいです。ターゲット設定とか、そういう文章の裏側の設計についても学べました。

あとは、傾聴スキル。勢いでコミュニケーションをとるタイプの言葉を聞いて、言語化するチカラがついたと思っています。まあ、これは前職でもたくさん鍛えられたんですけどね。

 

 

契約社員の不満は…?

 

不満というか、当然のことですが…

業務的に、どうしても裁量の天井が低いです。経験できる業務にも限りがある。頭打ちするのが早いので、一定の業務スキルが身についてからはチカラの伸び方が一気に鈍化します。ヤマノの場合、目標にできる存在もいないので、退屈しはじめています。やっぱり、刺激をくれる存在がいないのはキツイ。

 

あとは、社内でのキャリアアップが望めないこと。まあ、正社員という道もありますが…それはそれで、私生活が犠牲になってしまいます。ヤマノが働いてる会社は、特に残業が多いので。

となると、ちょうどいい塩梅を探すってなると社外に目を向けるしかない。成長したり経験を積んだりしたいタイプは、結構早い段階で転職せざるを得なくなりますよ。

 

待遇の改善が見込めないのもキツイです。能力に差があっても、昇給や賞与を望めません(もちろん、会社によりますよ!)。

この人たちより、業務量が多いのに…!

この中でみたら、私が圧倒的に能力あるのに…!

なんで、給料が一緒なんだよ…!!!!

という不満が生まれる可能性はあります。というか、若干持ってます。これ以上の成長も難しいポジションなので、能力と待遇のバランスがヤマノのなかでは崩れてきています。

▽これまでのバランス

業務量=給料+経験+成長

 

▽今現在のバランス

業務量>給料+経験+せいty…?

こんなイメージのバランスになってます。

 

 

まとめ

 

契約社員は想像よりも悪くなかったです。でもこれは、ヤマノが自分にあった環境を見つけられたことと、相性のいい上司を引き当てたことがポイントでした。だから、「契約社員は意外といい」とは、言えません。ヤマノの環境が、ヤマノにとって当たりだっただけ。

 

あと総括するなら…、

契約社員でもいいけど将来の働き方については考えておくべき。

先を考えないで契約社員をするのは、オススメしません。結婚でもいいし、スキルを磨いてフリーランスでもいいし、どっかの正社員になるのでもいいし。とりあえず、目途は立ててから動いた方がいいですよ。