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【魔法のコンパス】お金の正体は「信用」

 

お金の正体は「信用」だと思う。

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良い機会だと思って、ビジネス書を数冊買ったヤマノカホ(@kaho_yamano)です。

 

その買い込んだビジネス書のなかに、キングコング西野亮廣さんの本があります。話題の新刊、「革命のファンファーレ」ではありません。昨年出版された、「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」です。

   

まだ読み途中ですが、気になった内容があったので書いていきます。

 

 

 

「お金のはなし」は汚いの…?

「お金のはなし」ってきくと、どんなイメージでしょうか?汚い、と思いますか?

 

クラウドファンディングなどの影響で、「お金=手段・道具」という考えを持つ人も、わたしの周りでは増えてきています。それでも、「お金=汚い」というイメージが、いまの時代でもある気がします。

 

「お金=汚い」って、ステレオタイプな価値観としてあるけど、おかしくないですか?

 

どうして、こんな価値観がいまだにあるのか。すこし考えてみました。

 

 

お金は「ノンフィクションの世界」の象徴

お金って、物質的なモノゴトを象徴していると思います。つまり、お金は「ノンフィクションの世界」の象徴です。「ノンフィクションの世界」では生活することが最優先のミッションなので、安定化することが第一の目的になってきます。

 

一方で、「フィクションの世界」には「夢」や「理想」があります。「フィクションの世界」では、夢や理想の実現が最優先になります。だから、安定性だって二の次で、苦労に苦労を重ねて掴んだものに価値があります。

 

そして、この「フィクションの世界」が現実に起こったときに、美談として感動をあつめます。つまり、不安定さを乗り越える努力の先に掴んだ夢は、美しいものなんです。

 

では、その美しいものの対極は?安定をもたらす「お金」、ということになります。だから、お金は汚い。

 

安定した状態で叶えた夢は、歓迎されません。妬まれるばっかりでしょう。夢と現実は対極なのに、どっちもてにいれるなんてズルい!といったところでしょうか。

 

 

お金の「本質」は…?

ここで疑問がわいてきます。

 

「お金」は本当に安定をもたらすの?

 

わたしは、「お金」は安定の材料にもなり得る、と思っています。なり得る、ということは、他の使い道だってある。だって、お金の役割はただの「道具・材料」だから。使い方は、いくらだってある。

 

ここで、さらに疑問がわいてきます。

 

じゃあ、けっきょくお金ってなに?

 

答えは「信用の指標」です。

西野さんは本のなかで、

僕は、お金を「信用の一部を数値化したもの」と定義している。

と言っています。

 

これって、本当はとても重要な概念で、自分のしたいことをしたい、と考えている人は大切に心に留めておく必要があります。

 

 

 

お金の正体は「信用」だと思う。

日本でも最先端の経済学をしっかりと教育するべきだと思います。だって、経済学って、市場だのお金だののことだけ考えてる学問じゃないんですよ。

 

ということで、西野さんの言葉と経済学がどうつながってくるのかですが、行動経済学という分野に近いものがある気がしたんです。

 

たとえば、全く同じ味のオレンジジュースがあったとして、ひとつはラベルの貼られていないペットボトル。もうひとつは、ミニッツメイドのペットボトルに入っていたとします。どちらも、150円です。

 

あなたなら、どちらを選びますか?

 

多くの人はミニッツメイドのペットボトルを選ぶと思います。これは、ミニッツメイドのジュースなら美味しい、安全、安心、というような気持ちがあるからです。これって、信用ですよね?

 

こんなふうに、お金はただの対価ではなく、「信用」を中心として世の中を回っています。

 

 

 

「信用」はストックできる?

そんな「お金=信用」についてですが、西野さんの本のなかでは、ホームレス小谷さんのお話を中心に進められていました。

 

この話、すごく面白いです。小谷さんは毎日、自分の一日を50円で売っています。それで、生活をしているんです。くわしくは、本を読んでみてください。

 

それで、なにが面白いかって、小谷さんは信用をストックできているんです。

 

わたしのミニッツメイドの話は、どちらかといえば取引の瞬間ごとの話です。信用をもとにお金を払っているので、取引が成立した時点で信用のストックが±0になっています。つまり、「借りがない」状態です。

 

小谷さんは一日50円という安すぎる値段で自分を売っています。これって、買った側は「全然、金額に見合ってないな。申し訳ないな」と思いますよね。ましてや小谷さん、元芸人さんですから、きっとおもしろい方でしょう。(自分を一日50円で売ってる時点でおもしろいんですけどね)となれば、「助かるし楽しいしで素敵な時間をもらっているのに!」って、なりますよね?

 

この「助かるし楽しいしで素敵な時間をもらっているのに!」って気持ちは、信用への対価を支払えていないという感覚です。これが、信用のストックになるんです。

 

小谷さんはときどきクラウドファンディングで企画のための資金をつのるそうですが、今のところ全戦全勝です。そして、パトロンになる人たちは、以前小谷さんの一日を買った人たちが多くいるそうです。

 

SNSやクラウドファンディングといったインターネット発展で、信用をストックしやすくなっています。情報やサービスがあふれているからこそ、信用の扱い方をしっかりと考えて、仕事を組み立てていくことがより大切なんだ、と実感しました。

 

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