ファンタビ第2弾|次を観るためのストーリーだった。【ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生】
洋画は字幕派のヤマノカホ(@kaho_yamano)です。
公開早々、「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」を観てきました。諸事情により、今回は吹き替えで。エディの声が聞きたかったので、少し物足りなく感じています。というのは、ストーリーと関係のない感想ですね。
では、内容はどうだったのか、感想を書いていきます。ネタバレ、注意してくださいね。
1.ファンタビ第2弾は、“承”の役割が強かった。
物語の定石にある起承転結でいうと、今回のストーリーは“承”な印象でした。
というのは当然で、ファンタスティックビーストシリーズは全5話からなる物語なんです。今回はその第2弾。ストーリーの位置的に“承”になるのが普通ですよね。
だから、これからの話を転がすために「主要な登場人物たちを必要な立場に固定するためストーリー」という印象が大きかったです。
そのせいか、思った以上に登場人物が多かった…。少なくとも第1弾を観ておいたのは正解でした。ざっくり言うと、今回のストーリーでダンブルドア派(正義)とグリンデルバルド(悪)にはっきりと分かれたので、人間関係がどんどん動いたんです。
人間関係の変化は前提をわかってないと面白くないですよね。
だから、今回の話は「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」を観てから観ることをオススメします。
2.次回への最大のフラグは、タイトル?
ファンタビ第2弾のタイトルは「黒い魔法使いの誕生」。黒い魔法使いって?ジョニー・デップ演じる、グリンデルバルドのこと?
タイトルだけでは、とても謎です。
第1弾の最後にちょろっと出てきて監獄送りになったグリンデルバルドですが、今回の冒頭でさっさと脱獄します。
こんな流れでグリンデルバルドが世に出て勢力を拡大していくから、「黒い魔法使いの誕生」なのかな?というのが、観る前に思っていたことでした。でも、おそらく違います。
今回のストーリーで“誕生”したのは、クリーデンスの真(?)の姿でした。
クリーデンスは魔法使いであることを隠しながら人間として生きる必要があったため、自己否定をしながら成長してきました。その過程で、抑え込んだ魔力が100%悪な存在として分身化してしまったのが第一弾。
その分身化をした人は、ふつうは10歳くらいで死んでしまうんです。けれど、クリーデンスは10代後半の青年。なぜ生きているの?という疑問が前回は残っていました。
その秘密が今回のオチでした。
ここから残り3話で、グリンデルバルドがクリーデンスをどんな“悪”に育てていくのか?
魔法に憧れをもちながら、人間に「魔法は悪」と教えられながら育ってきたクリーデンス。グリンデルバルドと一緒になったことで、きっとグングンと魔法の力を身につけていくはずです。第3弾以降は、しおれていた植物が与えられた水をぐんぐん吸い上げるみたいに悪の魔法を吸収していくことでしょう。
※ただ、英語での原題は「The Crimes of Grindelwald」(直訳:グリンデルヴァルドの罪)となっているため、題名が本当にフラグかはわかりません。そもそも今後の展開を、邦題をつけた人が知っている可能性は低いので、今後この映画の日本語タイトルがトンチンカンになる可能性すらあります。
3.前回の続きで、うれしかったこと
ストーリーの本流とは少しズレますが、ニュートとティナ、ジェイコブとティナの恋が続いていたのがうれしかったです。
個人的に今回イチオシなニュートは
「ティナの目はサラマンダーなんだ」※正しく覚えているわけではありません
という発言をジェイコブから禁止されていて、でも、ティナに言いそうになって耐えているところです。この上なく可愛いです。ただの、ヤマノのヘキです。
イケメンコミュ障ムツゴロウさん。やっぱり、いいです。
まとめ
「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」は、単発で観るタイプの映画ではないです。
まずは、「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」を観てから、シリーズとして見続けたいと思ったら観るのがおすすめ。
単発で観るだけだと、満足はできないタイプの映画でしょう。